【エクセル関数講座】引き算をCOUNTとCOUNTAで行う方法

      2016/05/14

【エクセル関数講座】引き算をCOUNTとCOUNTAで行う方法

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今回はエクセル関数講座として引き算を計算する方法について解説して参ります。
オートサムボタンには、合計、平均、数値の個数、最大値、最小値の5つの関数が準備されています。
普段の操作で、よく使うと思われる関数を集めたものですが、すべてを活用している方はどれぐらいいるのでしょうか。今回はオートサムボタンの中から、数値の個数について解説していきます。

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①数値の個数の基本

オートサムボタンは、ホームタブの右の編集グループに配置しています。エクセルが全画面表示の場合は、左の画像のように「オートSUM」の文字列も表示されますが、小さな画面にしている場合は、右の画像のように、∑のマークだけが表示されます。

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オートサムボタンをクリックすると、自動的に合計の計算がされてしまいますが、∑の右の▼をクリックすると、どの関数を使うのか指定することができます。今回は上から3番目の、数値の個数を練習します。

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オートサムボタンに格納されている関数は、全て範囲選択することで答えを求めます。答えを出したいセルをクリックして数値の個数を選んだ場合は、指定した場所に、数値の入力されているセルが何個あるかを数えてくれる関数です。

②数値の個数を求める操作

下の画像の数値の個数を求めます。

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答えを表示したいセルA14をクリックします。
このままオートサムボタンの▼をクリックして、数値の個数を選択すると下の画像のように、セル範囲A9:A13までが自動的に選択されます。これは、オートサムボタンの特徴の一つですが、クリックしたセルのすぐ上、または左隣にある数値を計算対象とする為です。下の表にはセルA8に「-」が入力されているために、「-」から上は別の表と判断されてしまうからです。

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この場合は、セル14の関数の引数に色がついて選択された状態になっているので、このまま正しい範囲を選択します。

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数式バーには=COUNT(A2:A10)と表示されています。

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オートサムボタンをクリックするか、Enterキーを押します。

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選択したセル範囲A2:A10の中に入力されている数値の個数が、セルA14に表示されます。

③データの個数を求める関数

オートサムボタンの中には入っていませんが、数値の個数を求める関数によく似た関数があります。
ここではよく似た関数、「データの個数」を求める関数「COUNTA関数」について説明します。
データの個数では、空白以外のセルの個数を数えてくれます。数値、数式、記号、文字列の何かが入力されているセルのことです。
下の画像は、登録者の姓だけが入力されています。
個数を数えようとしても、文字列は対象外なので、数値の個数では数えることができません。

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データの個数を表示したいセルA14をクリックします。
数式バーに直接、=cと入力すると、Cで始まる関数の一覧が表示されます。
(一覧を下にスクロールして、COUNTAをクリックすると、関数のヒントが表示されます。)
COUNTAをダブルクリックすると、数式バーに=COUNTA(と表示されます。

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個数を数えたい範囲A2:A10までをドラッグします。数式バーの下には関数の引数のヒントが表示されますが、引数がそろい、最後の )を入力して関数が完成するとヒントは消えます。

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セルA14にデータの個数が表示されます。

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④数値の個数とデータの個数の計算

数値の個数の関数COUNTと、データの個数COUNTAを使うことで、受験者数などを計算することができます。一度計算式を出しておけば、次回の受験状況が変更になっても正しく人数を把握できます。

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セルB14には受験者数、セルB15には欠席者数を求めます。
セルB14をクリックし、オートサムボタンの数値の個数を選択します。

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「欠席」の文字列があるため、自動選択の範囲が間違っています。ドラッグして正しい範囲B2:B13までを選択します。

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Enterキーを押すことで、セルB14に数値の個数が表示され、アクティブセルがB15に移動します。

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セルB15を選択した状態で、数式バーに =c と入力すると、関数の一覧が表示されるので、COUNTAをダブルクリックします。

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数式バーには、=COUNTA( と表示されるので、学生の氏名をドラッグして選択します。

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この場合は、氏名を選択しても、数学得点を選択しても結果は同じですが、受験者数までを選択してしまう間違いを防ぐため氏名を選択します。
COUNTA関数の最後の ) を入力した後、-(マイナス)を入力し、セルB15をクリックします。

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Enterキーを押すと、全体の数12からセルB14の10を引いた答え2が表示されます。
セル参照を使って答えを求めましたが、直接関数同士を引き算して求めることもできます。

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数式バーでは、関数が表示されているので分かりづらいのですが、COUNTAで求めた答えからCOUNTで求めた答えを引くという計算ということです。
数式バーに直接関数を入力する時は、大文字でも小文字でもエクセルが直してくれます。関数同士の計算や関数の引数として他の関数を使う場合もありますから、分かりやすい表を使って練習してみましょう。


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