エクセル関数の四捨五入で数字を切り捨て 切り上げする方法
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エクセルで計算していると、
時には割り切れない数値も
出てきます。
エクセルは最後まで計算しようと
するので、小数点以下の桁数が
ずっと続いてしまいますが、
シート上にはセルの幅に合わせて
四捨五入された形で表示されるので
合計が合わない現象が発生して
しまいます。
エクセルの関数を使用して、
計算結果を指定した桁数に四捨五入、
切り捨て、切り上げをする方法を
今回はご紹介します。
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①四捨五入 切り捨て 切り上げ関数
四捨五入、切り捨て、切り上げを
してくれる関数として
・ROUND
・ROUNDDOWN
・ROUNDUP
があります。
引数としてはどれも同じく、
数値と桁数の指定をすることで、
どの数値を何桁で表示するかが
決まります。
計算式は、以下の通りです。
=ROUND(数値,桁数)
=ROUNDDOWN(数値,桁数)
=ROUNDUP(数値,桁数)
※数値とは、四捨五入、切り捨て、
切り上げをしたい数値、桁数とは
表示させたい桁数を表します。
ここで桁数について説明して
おきます。
桁数で1、2、3という整数で指定
した場合は、小数点以下何桁で
表示することを表し、
0、-1、-2、で指定した場合は、
整数、十単位、百単位で表示
することを表します。
▼左から順に千の位…
実際に下の表を基にして、
小数点以下2桁で表示する操作を
練習してみましょう。
下の表の場合、本荘さんは
割り切れていますが、他の3名の
平均は割り切れずに小数点以下の
数値が続いていることが分かります。
②四捨五入の処理をする場合
浦和さんの平均の値を
四捨五入して、小数点以下
2桁で表示するという指示の
場合を操作してみます。
=ROUND(E2,2)
となりますが、実際のお仕事の
場合は、E2の部分に平均を
求める、
「AVERAGE(B2:D2)」
を入力することで、一度に平均と
四捨五入の処理ができます。
「ROUND」の数値のボックスに
カーソルがある状態で、数式バー
の左の「▼」をクリックし、一覧
から「AVERAGE」を選択します。
表示されていない場合は一番下の
「その他の関数」をクリックます。
「AVERAGE」の画面に変わるので
平均を求めたい範囲をドラッグして
選択します。
数式バーには、
=ROUND(AVERAGE(B2:D2))
と表示されます。
AVERAGEの「OK」はクリック
せずに、数式バーのROUNDの
文字をクリックすると、
ROUNDの画面に戻ります。
「数値」には
AVERAGE(B2:D2)
が表示されています。
「桁数」に表示させたい桁数
「2」を入力します。
=ROUND(AVERAGE(B2:D2),2)
となり、答えは、
「82.67」
になります。
小数点以下2桁で表示するため、
実際に四捨五入の判断をするのは
小数点以下3桁目の「6」で判断します。
「6」は「5」よりも大きいので
1繰り上がり、表示する小数点
以下2桁目は「7」になります。
同じ計算式で平山さんの平均は、
小数点以下3桁目が「3」と
なっており、「4」より小さいので
切り捨てされて、表示する小数点
以下2桁目は「3」のままとなり、
答えは「71.33」となります。
本荘さんは割り切れていますが、
ROUNDを使用しているので、
「79.00」と表示されます。
③切り捨ての処理をする場合
次は浦和さんの平均の値を
切り捨てて、小数点以下2桁で
表示するという指示の場合の
計算式です。
「ROUND」の数値のボックスに
カーソルがある状態で、数式バー
左の「▼」をクリックし一覧から
「AVERAGE」を選択します。
表示されていない場合は一番下の
「その他の関数」をクリックます。
「AVERAGE」の画面に変わるので、
平均を求めたい範囲をドラッグして
選択します。
数式バーには、
=ROUNDDOWN(AVERAGE(B2:D2))
と表示されます。
四捨五入の場合と同様、数式バーの
ROUNDDOWNの文字をクリック
すると、ROUNDDOWNの画面に
戻ります。
「数値」にはAVERAGE(B2:D2)が
表示されています。
「桁数」に表示させたい桁数「2」
を入力します。
=ROUNDDOWN(AVERAGE(B2:D2),2)
となり、答えは「82.66」になります。
四捨五入は小数点以下3桁の値によって
繰り上がるか切り捨てるかを判断
しましたが、ROUNDDOWNの場合は、
表示桁数の下の位はすべて切り捨てる
ので、平山さんの答えは「71.33」、
本荘さんは切り捨てる数値自体が
0なので「79.00」となります。
④切り上げの処理をする場合
続いて、浦和さんの平均の値を
切り上げて、小数点以下2桁で
表示するという指示の場合の
計算式です。
=ROUNDUP(E2,2)
となりますが、やはりE2の部分に
「AVERAGE(B2:D2)」を入力
します。
「ROUNDUP」の数値のボックスに
カーソルがある状態で、数式バーの
左の「▼」をクリックし、一覧から
「AVERAGE」を選択します。
表示されていない場合は、一番下の
「その他の関数」をクリックします。
「AVERAGE」の画面に変わるので、
平均を求めたい範囲をドラッグして
選択します。
数式バーには、
=ROUNDUP(AVERAGE(B2:D2))
と表示されます。
数式バーのROUNDUPの文字を
クリックすると、ROUNDUPの
画面に戻ります。
「数値」にはAVERAGE(B2:D2)が
表示されています。
「桁数」に表示させたい桁数
「2」を入力します。
=ROUNDUP(AVERAGE(B2:D2),2)
となり答えは「82.67」になります。
ROUNDUPで切り上げる場合は、
小数点以下3桁の値を「0」以外は
全て切り上げるので、平山さんの
答えは「71.34」、
本荘さんは切り捨てと同様小数点
以下3桁の数値が「0」なので
「79.00」となります。
⑤一の位を四捨五入、切り捨て、切り上げして、10単位で表示する場合
四捨五入などの計算は、小数点
以下の桁数をどう処理するかが
多いのですが、数値によっては
10単位で表示、百単位で表示
ということも出てきます。
上記の表のデータを使い、
10単位で表示する場合の計算式
はどうなるかを試してみましょう。
浦和さんの平均を10単位で
表示します。
<四捨五入の場合>
=ROUND(AVERAGE(B2:D2),-1)
答えは「80」
<切り捨ての場合>
=ROUNDDOWN(AVERAGE(B2:D2),-1)
答えは「80」
<切り上げの場合>
=ROUNDUP(AVERAGE(B2:D2),-1)
答えは「90」となります。
桁数の数値を、大きさと考えると
混乱してしまいがちですが、
整数表示の「0」を起点として、
右か左かの方向として考えると
分かりやすくなります。
グラフの数値と同様に「‐」マイナスが
ついたら「0」よりも左側「‐」マイナス
がなければ「0」よりも右側と覚えて
おけば、判断しやすくなります。
もし自分の求めている桁数と違う
場合は、桁数を修正すればいいだけ
なので怖がらす挑戦してみて下さい。
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