【業務用】3Dプリンターの価格の相場は?【法人担当者必見】
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今、3Dプリンターの価格破壊が起こっています。
2005年から2014年にかけて相次いで3Dプリンターの特許が切れ、今まで独占状態であった3Dプリンター市場に多くの企業が参入しつつあります。
しかし、3Dプリンターを導入したくても気になるのはその価格です。
製造業に浸透しつつある3Dプリンターはそれこそ1000万円台のものも多くあり、中には3Dプリンターで受け取ったデータでサンプルを作る会社がある程です。
しかし、量産目的ではなくもっと安価でもっと気軽に3Dプリンターが利用出来たら、それによって業務の幅が広がる可能性も否定できません。
ここでは、製造向け工業機械ではなく、試作品の作成など今まで3Dプリンターを使用する機会がなかった職種の方々が新たに導入を検討する事を想定して、ネット通販サイトで手に入りやすい機種に絞ってお伝えします。
1、3Dプリンターの価格帯
3Dプリンターの価格帯は主に3万円~400万円程となっています。
最低価格のモデルには個人向けのものも数多く販売されており、造形方式も樹脂性フィラメント等を熱で溶かして形成する熱溶解蓄層法を採用したものが主流の様です。
価格の高いモデルなると、複数の素材で色や質感の異なるパーツが組み合わさったサンプルを作成する事も可能な様ですが、主な機種はフィラメントの色そのものは選べても作成する物体は1色のみで表現される機種のが多いのが現状と思われます。
【参考】Stratasys プロフェッショナル向けデスクトップ3Dプリンタ Objet30Pro
Stratasys プロフェッショナル向けデスクトップ3Dプリンタ Objet30Pro
2、レーザー光造方式3Dプリンターの価格帯
個人および企業向け3Dプリンターの主流が熱溶解蓄層方式となってはいます。
しかしこの方式のデメリットとして、製造過程での断層が目立ち安く、また熱で溶けた素材を付着させていく方式なので、微妙な隙間が出来てしまう事にあります。
もちろん設計図の3次元模型としての利用であれば問題はないのですが、より精密度増す方法として、レーザー光造方式があります。
これは液体樹脂にレーザー光を照射する事で薄い膜上に硬化させていくため、熱溶解蓄層方式よりも滑らかで精密な物の3次元化に向いていると言えます。
しかし、価格帯も200万円~400万円程とかなり高い水準である事や、素材となる液体樹脂が熱溶解蓄層方式よりも手に入りにくい事から、使用目的や使用頻度で吟味する必要があるでしょう。
【参考】アビー SCOOVO MA10(ブラック) 3Dプリンタ SCV-MA10-BK
アビー SCOOVO MA10(ブラック) 3Dプリンタ SCV-MA10-BK
3、その他の方式の3Dプリンターについて
個人向けから企業向けまで幅広い価格帯をもつ熱溶解蓄層方式とより再現の高いレーザー光造方式の他に、石膏や金属の粉を熱で定着させる粉末焼結積層方式やノズルからインクジェット方式などもあります。
それぞれの方式のメリットとデメリットがあり、また価格も決して手頃ではないので、企業に取っても大きな買い物であることは間違いありません。
4、2016年の3Dプリンター市場
2005年から順次特許の期限が切れ、それによって新たな企業の参入や低価格のジェネリックモデルの開発が進み、3Dプリンター市場が活性化されて来ました。
そして、2016年。
ジェットノズル式3Dプリンター(ノズルからインクを噴射させて形成する方式)の特許が切れるにあたり、
2014年以降3Dプリンター市場に参入した大手プリンターメーカーの各社(Canon、HP、リコー)等も同方式での新製品の発表を随時行っていくと考えられます。
3Dプリンターの価格は下落傾向
現在3Dプリンターの価格帯は方式に偏りはあれど低下傾向にあると言えます。
素材や方式でまだまだ高価なモデルが多いのが現状ではあります。
しかし、その中で方式を絞れば比較的低価格の手に入れやすい機種が増えている事、そして、今後も市場がより活発になっていく事を考えれば、
製造としての3Dプリンターではなく、SOHOでの見本品や試作品製作のための3Dプリンターとしての使い方も今まで以上に広がっていくでしょう。
紙に印刷をするインクジェットプリンターやレーザープリンターとともに、3Dプリンターが並ぶ、そんな未来もそう遠くないのかもしれません。
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